2010年1月31日日曜日

「目」で食う人々

あなたは「目」で食べますか?

それとも「頭」で食べますか?

ひと昔前は、一部の階級を除いて、食べられるものが限られていたため、手に入るものを大切に食べていた。

そして、現代、飽食と言われて久しいが、棄てるほどの食糧が身の回りにあり、溢れるばかりの広告や口コミ、口コミもどきの情報に振り回され、食糧のありがたさも、「食」が身体に及ぼす影響も考えずに、欲望のまま食べていないだろうか。

最近では、生活習慣病など、医療面から指摘される問題から食への改善が求められ、薄味を広めようと、味覚革命ということを言う専門家までいる。

しかし、それはまだまだごく一部で、消費者も「食」を売る人達も、その多くは「欲望」を原点にしている。

それが「目」で食う人々だ。

一方、食糧の問題を生産や流通面だけでなく、個人の健康面からも捉えて、何を食べ、何を食べないか、ということを考える食生活をおくる人達もいる。

それが「頭」で食う人達だ。

いま求められているのがどちらの人達かは、明白だろう。

「人間はひとくきの葦にすぎない。自然の中で最も弱いものである。だが、それは考える葦である」(パンセ)

だそうな。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
弁当庵

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