不祥事が続く相撲界では、貴乃花が新しい理事に就任し改革が期待されている。
改革と言うより、伝統を持つ本来の相撲界への回帰という印象だ。
なぜ相撲界がここまで堕落したのか、門外漢の自分には皆目分からないが、常識的にみて、自浄能力が欠落した滅茶苦茶な業界なのは確かだ。
伝統という言葉は使うものの、保身のために都合よく使っているに過ぎないのは明らかだ。
「伝統」とは何だろうか?
ある伝統芸能の世界での話だと記憶しているが、伝統とは「守 破 離」だという。
ネットで調べると「道」が付く世界では当たり前の考え方のようだ。
相撲も相撲道だと言われるが、果たしてこの「守 破 離」があったのだろうか?
単なる利益目的業界でしかないような気がする。
さて、この「守 破 離」を現代の食生活に当てはめてみよう。
当然、食にも伝統はある。
その伝統は日常の食生活の中に生きているのだろうか? と、ふと考えてしまう。
御節や七草など節目節目で伝統的な食習慣は残っているが、その意味するところが理解され、日常的なものになっているのか疑問だ。
生活があまりに便利な方向にシフトする中、手間のかかることは敬遠される。
伝統とは手間のかかるものなのだ。
実態とは別に形式が重んじられるから、何事も「携帯」的になりつつある現代では、一部の人のものだけかもしれない。
相撲と同じで、伝統をないがしろにすると、大きなしっぺ返しが待っている。
弁当庵

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