インスタント食品というものがいつ頃作られたのか知らないが、現代の食生活には不可欠な存在となっている。
そもそもインスタント食品というものの定義はあるのだろうか?
何をもってインスタントというのか。
ウィキペディアには、「インスタント食品とは、簡単かつ短時間の調理で食べられるように加工され、かつ保存性を持たせた食品。「即席食品」とも言う。」とある。
また、「乾燥した穀物を加熱して作るはったい粉や、加熱した穀物性食品を乾燥して作る糒は、インスタント食品の走りともいうべきものである。他にも湯を加えるだけで食べられる食品としては葛湯や蕎麦掻きなども古くから存在する。」とある。
保存性を持たせた食品という意味では、人間の知恵を感じるし、その必要性も理解できる。
しかし、化学調味料や添加物が入り、食べることが習慣化するようなインスタント食品はなるべく避けたいものだ。
「インスタント食品」が便利なのは分かるが、日常化すると大切なものを忘れてしまう気がする。
例えば出汁をとるような場合、昆布やカツオ節から簡単に取れるにもかかわらず、粉末や顆粒状のものを使うようになると、料理の楽しさ、面白さ、創造性が欠如した日常になってしまい、無意識のうちに、「食」というものを本質から考えることをしなくなってしまうような気がする。
人間、楽な方がいいに決まっているが、料理するときは、可能な限り最低限の手間をかける習慣は持っていたいものだ。
悪魔の囁きとの戦いが続く。
弁当庵

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