先日、クライアントと仕事の打合せで湯河原のJAに行った。
クライアントが湯河原で運営している宿泊施設で柑橘類を販売するための打合せだった。
湯河原では1年を通じて柑橘類が楽しめる。
そろそろ温州みかんは終わりだが、その後にはゴールデンオレンジ(※)、湘南ゴールド(神奈川県が開発したミカンで、ゴールデンオレンジと温州みかんの掛け合わせ)、甘夏柑、伊予柑、ネーブルなどがでてくる。
※ゴールデンオレンジも生産量が少ないミカンで、伊豆から根府川にかけての地域でしか手に入らない。
あるミカン農家から聞いた話では、温暖化の影響か、いまは神奈川あたりの気候がミカン栽培には適しているらしい。
そんな地元の特産品を地元の宿泊施設で積極的に販売しようという企画のための打合せだった。
その席上、JAのセンター長が言った言葉が気になった。
「農家が丹精こめて作ったものだから、無駄にして欲しくない」
これは売れないのに無理して仕入れて、腐らせるようなことはしないでくれ、という文脈で出てきた言葉だった。
センター長自身も農家で、ミカンを栽培をしているようだった。
まさに、生産者の言葉だ。
食材は小売の現場に出てくると単なる商品に過ぎないが、生鮮品は命ある食材だから、ありがたく頂くという気持ちを忘れてはならない。
弁当庵

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