海外旅行に行く時、必ず持っていくものに梅干しがある。
体調を崩した時や疲れたとき、梅干しがあると便利だからだ。
そんな時は、つくづく日本人なんだなと感じる瞬間でもある。
体調に問題ないときは現地食をなんでも食べるのだが、熱を出して寝込むような状態になると、味噌味のものと梅干しが欲しくなるのだ。
子どもの頃から、毎朝母親が作った味噌汁を食べていたが、ろくな動物性たんぱく質が無い時代でも、健康に育ったのは大豆のお陰だと思っている。
味噌や納豆、梅干しがあれば、自分の食生活は充分満たされると思っている。
仕事場の冷蔵庫には味噌(3種)と納豆は常備している。
梅干しも充分在庫を持っている。
あとは玄米があれば充分だ。
日本の味の基本形がそこにはあると思う。
人によっては育った地域や家庭が伝える漬物の味もあるだろう。
それらは単に食の問題ではなく、心の問題でもある。
海外で体調を崩した時の味噌や梅干しは、精神的にホッとさせてくれるものだ。
別な言い方をすれば、心を癒してくれる日本の味だ。
今の子ども達に、記憶に残り、心を癒してくれる日本の味はあるのだろうか?

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