2009年11月29日日曜日

可笑しな駅弁 ~駅弁が駅弁でなくっている~

駅弁とは、その駅特有のお弁当として、あるいは周辺地域の特産品的なお弁当として、駅で買うのが楽しみな食文化のひとつだと思っている。

しかし最近の首都圏では、地方(全国)の駅弁が買える。

しかも、販売者が売れ筋の駅弁を地方の業者と共同開発して、首都圏で売ると言う珍現象までおきている。

そこに行かなければ買えない、食べられないという駅弁だからこそ、旅情もあるし、情緒もある、というものだ。

首都圏にいて全国の駅弁が食べられたら、駅弁を楽しみ旅行に行く人が減るのでは、というのは杞憂なのか。

作られる数も限定され、地元の農産品や生鮮品を使ったお弁当だから意味があり、楽しみがある。

流通が高度化し、保存料などの添加物が使われ、全国の駅弁が首都圏に集められ、日常的に販売されていく姿は、残したい(大切にしたい)食文化を崩壊させるだけだと思うのだが。

流通の進化がもたらす食文化の変質は、まだまだある。嗚呼!

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