ウソか本当か、最近の子どもの中には、魚というものが切り身の形だと思っている子もいるらしい。
本当だったら恐ろしいことだ。
それだけ食材の元の姿を見る機会が少なくなり、加工品が蔓延しているということなのだろう。
先日NHKの番組が、ニューヨークではある料理教室が流行っていると伝えていた。
映像には、ソーセージ作りを肉の解体からやっているところを映し出していた。
さすが、空前の金融危機を引き起こしたアメリカ、料理教室もスケールが大きいと感心してしまった。
この例はややスケールが大きすぎるが、素材を良く知るという意味では重要な示唆に富んでいる。
野菜は泥付きのものを素手で触り、魚は自分でハラワタを取り出し三枚に下ろす、そんな作業をしてから調理するという経験を通して、食材の元々の姿を知ることができる。
そして、食糧・食文化の何たるかが理解できるだろう。
そうすれば、食べること、食べられることのありがたさが身に染みて分かるだろう。
そのためには、老若男女、どんどん包丁を握り台所に立つべきだ。

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