ある少年に想う
ある寒い日の午後、やや混み合う京浜東北線車内で小学校高学年と思われる少年と隣り合わせになった。
塾へ行くのか、あるいは帰りなのかと思われる少年で、ドア近くに立ちながら缶入りのスープを両手で抱えるように、その温もりを大事そうにしていた。
蓋を開けると、これも大事そうにゆっくりと一口一口飲んでいた。
沈殿物があるのか、時々缶を振りながら飲んでいた。
自分がこの少年の年頃の時代には、当然缶入りのスープ(後で駅の自販機でみたらコーンスープだった)などなかったし、家でもそんなハイカラな食べ物は作っていなかった。
まずカタカナ料理があまり無い時代だったのだ。
学校帰りや遊びに行って食べるものと言えば駄菓子程度だった。
いまの子どもたちには、親の管理外のシーンでいくらでも食べ物の選択肢がある。
現代のライフスタイルであれば、ある程度の外食は仕方ないだろうが、問題は家庭における食生活だろう。
自分の子ども達が通った幼稚園は、当時、毎日お弁当持参だったが、最近では週2~3回程度は仕出しの給食だという。
理由は、最近の親がお弁当を作るのが大変だということと、幼稚園が集客のために用意しているサービスのようだ。
マスメディアでは電子レンジで簡単に作れる調理品が喧伝される時代。
料理することが、ますます少なくなり、いずれは電子レンジで「チン」することが「料理」だと言われる時代がくるのかもしれない。
同居している孫は今2歳。
一応毎日、母親の手料理を食べている。
自分も時々、孫にヒジキ煮などを作るが、昆布とカツオ節から出汁を引いたものを作っているので、孫はほとんどファーストフードや化学調味料の味を知らない。
そのためか、たまに添加物のある菓子を与えても拒否する。
小さい頃の「味の記憶」は大切だと、つくづく思う。
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発行元:飄現舎 代表 木村剛
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