2010年11月13日土曜日

安心・安全な食糧

安心・安全な食糧

先日、加入している生活クラブ生協が主催した生産者交流会に参加した。

その生産者とは、飼料用米で豚を育てていることで最近有名になってきた平田牧場の姉妹会社、平牧工房(以下「平田」)。

この会社は平田牧場で育てた豚を使って加工品を生産している。

この日は手作りウィンナーの体験もあったが、学習会での話が大変有益だったのでご紹介したい。

学習のメインテーマは添加物。

学習会の前に、市販品のウィンナーと平田のウィンナーを、商品名を伏せて食べ比べたのだが、平田のウィンナーは市販品に比べ、「赤くない」「肉の味がする」という大きな特徴があった。

その違いの秘密は添加物にあった。

市販品には、

1)合成着色料
2)合成保存料
3)結着補強剤
4)酸化防止剤
5)化学調味料
6)発色剤
(以上 以前の表示名)

1)着色料
2)保存料
3)リン酸塩
4)ニコチン酸アミド
5)調味料(アミノ酸等)
6)亜硝酸 硝酸
(現在の表示)

が入っているが、平田のウィンナーには入っていない。

では、なぜこのような添加物が必要なのか?

理由は、

1)日持ちさせるため

市販品の贈答用ハムを押入れに入れっぱなしで1年間放置したが、腐っていなかったという話があるそうだ。

2)利益率を上げるため

どういうことかというと、市販品は原材料である肉を少なくし、大豆タンパクや卵タンパクの粉と水で文字通り水増しするために、上記のような様々な添加物が必要になるのだという。

このタンパクの粉末に水を混ぜるとプリン状のものができるらしい。

それに色や味を着けて肉らしくするのだという。

平田のウィンナーに使われる豚肉の量は8割ほどだが、市販品では4割程度だという。

ロースハムの場合、平田の製品では、1キロの原料が850グラムになるが、市販品では2キロになるという。

タンパクの粉末100グラムに水900グラムを加えるからだそうだ。

しかも平田の製品に使われる肉は自らが育てている豚肉だが、市販品は輸入品がほとんど。

平田の場合は、地元の休耕田を使って農家に栽培してもらっている飼料用米と、遺伝子組み換えをしていない他の飼料を与えている。

卵の黄身の色にも流行があり、その調整は飼料に入れる着色料でコントロールするという。

つまり、添加物の影響は親から子へ表れるということだ。

最近、子どもでも「キレル」子が多いのは、リン酸塩がカルシウムを奪うからだという話もある。

普通の生活をしていると、1年間で約4キロの添加物を食べているという。

製品に表示されない添加物もたくさんあるが、加工品を購入する時は、しっかりと裏の表示を見るようにしたい。

腐る食品は安全で、腐らない食品には多くの添加物が入っていることを忘れずに。











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2010年11月7日日曜日

一粒のお米

一粒のお米


弁当の蓋を開けた時、最初にすることが、蓋の裏に付いたご飯粒を一つひとつ食べることだ。

炊飯器の中に残ったご飯も一粒残らずつまんで食べる。


小さい頃、ご飯を残すことは許されなかった。

食糧事情が厳しかったせいもあるだろうが、食糧を無駄にしない習慣が日常の隅々にまで行き届いていた。

お米だけでなく、味噌や醤油を貸し借りする時代だ。

自分は昭和29年生まれだが、この世代の多くは同じように躾けられ「もったいない」が身についていると思う。

最近の若い世代がご飯を平気で残し、捨てている様を見ると不愉快な気分になる。

食糧を無駄にし捨てる生活が豊かとはいえない。

限られた食材でも豊かな食卓だった時代もあるのだ。

流通が発達し、生産者との距離が遠くなり、加工品が増える時代では、食糧のありがたみはないのだろう。


蛇足だが、世代に関係なく食糧を無駄にする習慣が身に付いている人たちがいる。

もちろん例外もあるだろうが、自分の経験では、商売、特に飲食店を営む家の子どもには、食糧に対する「もったいない」感覚がないようだ。

一度身に付いた習慣はなかなか修正できない。
















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気分よく食べたい

気分よく食べたい


最近の経験から一言。

経験その1。

川崎には数年前にできた大型商業施設「ラゾーナ」がある。

その中にある沖縄料理店をちょっとした会合で使った。

先に入っていた者が「入店後2時間だけだそうです」と言う。

既にカウントダウンは始まっていた。

30分ほどして全員が揃い、食事しながら(もちろん呑みながら)のミーティングになった。

メンバーは4人いたので、泡盛をボトルで取ろうということになったが、この店では出していないとのこと。

グラスだけのサービスだった。

そして最初のメンバーが入店してから1時間50分ほどでウェイトレスが来て、そろそろ時間だと言う。

店はそれほど混んではいなかった。

全員口を揃えて言ったことは、「二度と来ないね、この店」だった。

従業員の対応がとてもマニュアル的で愛想がなく、常連やリピーターを期待していないことが明白なサービスだったのだ。


経験その2。

川崎駅近くに、ミューザという川崎には不釣合いの立派なシンフォニーホールがある。

中には、これも立派なパイプオルガンがある。

その建物の中にある商業施設(テナント)は川崎らしい店が多い。

その中に小さな沖縄料理店がある。

店長さんもウェイトレスの子も愛想がよくて、気配りや気遣いがよく出来ている。

自分が同じような商売をしていたら、絶対引き抜きたいと思うほどだ。

もちろん泡盛のボトルキープもOKだ。

制限時間も無い。

価格もリーズナブルなので、家族でよく使っている。


たとえ高級な食事でなくても、食べる時は気持ちよく食べたいものだ。















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