2010年6月13日日曜日

香り無き食事

香り無き食事

最近、ローズマリーに凝っている。

ローズマリーのフレッシュをお茶(ハーブティ)に入れて飲むと元気になる、と言われて試したのがキッカケだった。

以前からハーブには興味があり、数種類のものを家庭菜園(?)で育てていた。

しかし、その中にローズマリーは無かった。

どちらかと言うと、ミント系が多かったのだ。

ちなみに今でも元気に育っているのが、サルビアのディープブルーだ。

華がとても美しい。


とは言え、なぜか身近にローズマリーがたくさんあった。

実家の庭(華が咲いていたがこれも綺麗だった)、旅先のJAの直売所、今はなくなったが隣の家のゴミ捨て場、散歩に出かけた鎌倉で出会った靴屋さんの店先、意外にあちらこちらで見かけるものだ。

最近では東横線の某駅改札前の植え込みに、立派なローズマリーを見つけた。

以前、JAの直売所で料理に使えるようにカットされたものと、鉢植え(ポット苗)を買ってきた。

カットされた枝は鉢に挿してある。

まだ枯れてない。

根が出るのが楽しみだ。

ポット苗はいずれ我が家のノミの額ほどの地べたに植えることにしている。


さて、本題だ。

自分はローズマリーを直接料理に使うことはない。

煮出した汁(ハーブティと呼ぶか?)を飲んだあとは、乾燥させて料理に加えることはあるが、直接は使わない。

ローズマリーを直接使うような料理をしないからだ。

日本食には「香の物」、つまり漬物だが、「香」がつく料理があり、付け合せにも様々な「香」のものがある。

竹の子ご飯には木の芽、これは葉山椒(山椒でも葉を使うもので、我が家にもほぼ自生している)、大葉などのシソ類(前述のディープブルーはシソ科アキギリ属の常緑多年草だそうな)も多用される。

刺身に付くシソの実だが、これは、赤紫蘇のムラメ(赤芽)は白身の、青紫蘇のアオメ(青芽)は赤身の刺身のつまとして盛り付けるそうだ。

キチンとした食事には洋の東西を問わず、「香」は大切にされてきた。

しかし、いわゆるファストフード、ファミレス料理においては、「香」+「食」の文化は崩壊している。

というより、元々ないのだろう。


日本には「聞香」という遊びがある。

かなり高級な遊びだが、いわゆる「香道」だ。

アロマテラピー(フランス語: aromatherapie)という言葉もある。

花や木など植物に由来する芳香成分(精油)を用いて、心身の健康や美容を増進する技術もしくは行為のことだそうだ。

このように、人間は「香」を大切にしてきた。

「香」は料理だけでなく、生活のあらゆるシーンに登場する、とても大切なバイプレイヤーなのに、利便性を追求する現代食からはお声が掛からない、売れない役者になってしまうのか。

個性ある脇役がいない芝居・映画ほどつまらんものはないのに。












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