2010年6月28日月曜日

発がん性甘味料

発がん性甘味料


20代半ば頃、香港で暮らしていたことがある。

時折、香港島にあるホテルで、朝の珈琲を飲むことがあった。

そのホテルは当時JAL御用達で、朝の時間、珈琲ショップにはスチュワーデスのお姉さん達が結構いた。

そのお姉さん達がタバコをモクモクと吸っている姿を見て、幻滅した記憶がある。

※余談だが、その頃からJALが嫌いだった。客を小馬鹿にしたような慇懃さが嫌だった。

それはさておき、その珈琲ショップのテーブルにある砂糖を見てショックを受けたことも鮮明に憶えている。

今では当たり前になったが、いわゆる普通の砂糖(多くの場合グラニュー糖)と人工甘味料が置いてあった。

人工甘味料は当然のことながらカロリーを気にする人が使うものだが、そのパッケージに印刷されている文言に驚いたのだ。

それは、飲むと発がんする可能性があるというものだ。

最初は目を疑ったが、どう読んでも、そう書いてあった。

今から30年ほど前のことである。

当時の日本では、このようは表示はあり得なかった。

それだけにこのような積極的な表示にある種の感動を覚えた。

最近ではタバコでもその危険性を記述しているが、それだけ消費者に責任が移行しているといえる。

発がん性があると書いてあって使用したのだから、責任は消費者にあるというロジックだ。

現在自分は糖尿病だから摂取カロリーを気にしているが、だからといって発がん性がある甘味料を使う気にはなれない。

健康よりも食べたいものを食べるという食習慣(あるいは欲望)の方が、支配力が強いのだろう。

カロリーオフとか糖質ゼロといった表示の飲み物があるが、ほとんどの製品にこの手の甘味料が使われている。

カロリーを気にして癌になる、といった構図か。

甘味料にも天然のものとケミカルのものがある。

それは次号で。






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2010年6月21日月曜日

野菜の流通

野菜の流通


ちょっと郊外に出ると、農家が生産品(野菜や果物、あるいは加工品)を直接販売してる直売所が目に付く。

鎌倉市内には、「市場」と称して複数の農家が交代で出店している場所がある。

そのような農家の中には、JAを通して販売していない農家も多いようだ。

つまり、直売だけで食べている農家だ。

その方が、消費者の声を直接聞くことができるというメリットがあるという。


自分の実家は群馬だが、帰省した折には、実家近くにある道の駅の農産物直売所に寄ることにしている。

時間帯によっては品物が少ないが、それでも収穫したての物が多いので、ついつい買ってしまう。

加工品なども、農家の個性があって面白い。


このような直売所の物が都市部のスーパーなどと比べて安いかというとそうでもない。

自分が住む川崎駅周辺では、大きなショッピングモールがあり、その中のテナントスーパーなどが結構安く販売しているので、その価格と比較すると、決して安いとは言えない。
もっとも東京都内のスーパーの価格に比べれば格段に安いはずだ。


つまり、直売所の魅力は、もちろん価格という人もいるだろうが、自分は「生産地との距離」だと思っている。

そこに、新鮮さや安心・安全のようなものを感じているのだろうと思う。

流通が発達した現代では、新鮮さは技術的に保てるだろうが、獲れたての新鮮さというイメージは生産地にしかない。


毎週生協から野菜を取っているが、その中のキャベツの皮を剥いていたら、青虫が出てきた。

自分が使っている生協の野菜は地場の農家のものだ。

やはり距離が近い分、新鮮なのかな、などと納得してしまった。


一方で、中国など海外からの野菜も多い。

果実などではかなりの部分を占めているのではないか。

日本では一年中、ほとんどの野菜が食べられる。

縦に長い日本列島だから、気候のズレを利用して長い期間生産できるからだ。

しかし、それでも品薄になる野菜や時期がある。

そこを埋めるのが外国産ではないだろうか。


しかし、野菜には旬がある。

その時期にあったものを食べればいいので、無理に流通させることもないと思うが。

いつでもどこでもだれでも恩恵にあずかれるインターネット社会をユビキタス社会というようだが、野菜や果物はそうでなくてもいい。

ネット社会に慣れた人間たちの欲望は果てしないのかなぁ。













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2010年6月13日日曜日

香り無き食事

香り無き食事

最近、ローズマリーに凝っている。

ローズマリーのフレッシュをお茶(ハーブティ)に入れて飲むと元気になる、と言われて試したのがキッカケだった。

以前からハーブには興味があり、数種類のものを家庭菜園(?)で育てていた。

しかし、その中にローズマリーは無かった。

どちらかと言うと、ミント系が多かったのだ。

ちなみに今でも元気に育っているのが、サルビアのディープブルーだ。

華がとても美しい。


とは言え、なぜか身近にローズマリーがたくさんあった。

実家の庭(華が咲いていたがこれも綺麗だった)、旅先のJAの直売所、今はなくなったが隣の家のゴミ捨て場、散歩に出かけた鎌倉で出会った靴屋さんの店先、意外にあちらこちらで見かけるものだ。

最近では東横線の某駅改札前の植え込みに、立派なローズマリーを見つけた。

以前、JAの直売所で料理に使えるようにカットされたものと、鉢植え(ポット苗)を買ってきた。

カットされた枝は鉢に挿してある。

まだ枯れてない。

根が出るのが楽しみだ。

ポット苗はいずれ我が家のノミの額ほどの地べたに植えることにしている。


さて、本題だ。

自分はローズマリーを直接料理に使うことはない。

煮出した汁(ハーブティと呼ぶか?)を飲んだあとは、乾燥させて料理に加えることはあるが、直接は使わない。

ローズマリーを直接使うような料理をしないからだ。

日本食には「香の物」、つまり漬物だが、「香」がつく料理があり、付け合せにも様々な「香」のものがある。

竹の子ご飯には木の芽、これは葉山椒(山椒でも葉を使うもので、我が家にもほぼ自生している)、大葉などのシソ類(前述のディープブルーはシソ科アキギリ属の常緑多年草だそうな)も多用される。

刺身に付くシソの実だが、これは、赤紫蘇のムラメ(赤芽)は白身の、青紫蘇のアオメ(青芽)は赤身の刺身のつまとして盛り付けるそうだ。

キチンとした食事には洋の東西を問わず、「香」は大切にされてきた。

しかし、いわゆるファストフード、ファミレス料理においては、「香」+「食」の文化は崩壊している。

というより、元々ないのだろう。


日本には「聞香」という遊びがある。

かなり高級な遊びだが、いわゆる「香道」だ。

アロマテラピー(フランス語: aromatherapie)という言葉もある。

花や木など植物に由来する芳香成分(精油)を用いて、心身の健康や美容を増進する技術もしくは行為のことだそうだ。

このように、人間は「香」を大切にしてきた。

「香」は料理だけでなく、生活のあらゆるシーンに登場する、とても大切なバイプレイヤーなのに、利便性を追求する現代食からはお声が掛からない、売れない役者になってしまうのか。

個性ある脇役がいない芝居・映画ほどつまらんものはないのに。












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