化巧品というもの
我が家は30年近く、生活クラブ生協から基本的な食糧を購入している。
生産者の顔が見える、安心・安全な食糧だからだ。
その生活クラブでは「生活と自治」という冊子を毎月発行しているが、11月号に興味深い記事があったのでご紹介したい。
特集記事でタイトルが「“化巧品”にご用心」。
インタビューによる構成記事だが、答えているのは小藪浩二郎さんという方で、製薬会社で研究開発に従事した後、現在は食品会社で研究開発に従事しているという人だ。
記事のメインテーマは食品添加物について。
ポイントを整理すると、
1)添加物にも原産地表示
添加物にも国産と輸入品があるそうで、業界は価格が安い中国や東南アジアで製造されたものを使う傾向にあるという。
日本製やアメリカ製、イギリス製もあるが価格が高いからだ。
食品メーカーが安価な添加物を使うのは、小売(流通)から低価格な商品を求められることによる結果だという。
しかし、低価格の輸入添加物には大きなリスクがあるという。
それは製造の際に含まれてしまう副産物(=不純物)の人の健康への影響だ。
中国や東南アジアの国では、法規制がないために、不純物が混入してもチェックする仕組みがないという。
そんなリスクを回避するためには、せめて原産地表示が必要だと、小藪さんは指摘する。
2)「減添加物」はすぐに可能
最近では大手コンビニが「合成保存料・合成着色料不使用」を前面に出した食品の販売を始めたりしているが、添加物業界が反対し、せっかく無添加の方向性を提起している小売に対してクレームを付けているという。
昔と異なり流通過程が進歩しているため(冷蔵冷凍や包装資材の進歩)、減添加物は可能だと言う。
もっとも生活クラブの加工品にはまったく合成品は含まれていないのだから、できないはずはない。
やる気の問題だろう。
3)化学合成の加工デンプン
厚生労働省はデンプンに化学物質をひっつけて、完全に合成して製造したものに「加工デンプン」の表示を認めているという。
以前は「食品衛生法施行規則」で、増粘剤(デンプンリン酸エステルナトリウム)や安定剤(デンプングリコール酸)のようにその用途と物質名の表示が求められていたが、2008年これを一括して「加工デンプン」と表示することが認められた。
ただし、加工デンプンを使用していても、「乳化剤」としか表示されないものもあるという、タレやドレッシング、アイスクリームなどだ。
加工デンプンも添加物同様に、長期摂取することを前提とした人間による臨床試験は実施されていないという。
身の回りに溢れる化学合成で巧妙に製造された“化巧品”にご用心!
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